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HISTORY

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多趣味/感動の心持ち続け、生涯現役

フレッシュな気持ちの持続はエネルギーに満ちあふれ、周囲の人をも明るくする。日々感動のある人には、実年齢を感じさせないパワーがある。そんなお手本にしたい人が身の回りにいるのはありがたく、刺激になる。

母美代子は、90歳まで毎日出勤し、我々の昼食を作り続けたし、93歳の最期まで、妻道子にアドバイスするほどに元気だった。

妻から教わる部分も多い。「嫁は家を守るもの」という環境で育ったため、自分が働くことになるとは思ってもいなかっただろう。子育てに忙しい時に帳簿を渡されて以降、ずっと支えてくれた。仕事に熱心なだけでない。肉体的に疲れている時も、友人との食事などがあれば喜んで行き、遊び心を忘れない。陽気で人に好かれる性格は、今も元気過ぎる義母弥生の血を受け継いでいて、人生を楽しむ術を知っている。

長男•大介は常務として頑張り、今春新たなスタジオ「mokki」を高松市峰山に開いて若い世代に人気となっている。長女•文もアメリカのブルックス写真大学を出て、長い間東京で英語を生かした仕事をしていたが、数年前に入社、活躍してくれている。

■ 私も趣味や習い事が多い。義父を亡くし落ち込んでいた29年前、弘憲寺の長尾恵證住職から、座禅に誘われた。毎月第1日曜、朝6時半から始まり、静かに集中し雑念を払うと、心が洗われる。朝がゆを頂き、立派な庭園を眺め、抹茶をたててもらう至福の時。今年も1年間皆勤賞を頂いた。

四国八十八カ所遍路は20年前から始め、今13巡目に入った。弘法大師の姿を追って、早朝から車を走らせる。真冬の山頂の札所に向かった折は突然の吹雪に視界を奪われ、遭難しかけたことも…。しかし、四国の自然、四季を感じながら巡ると、新しい発見があり、心に安らぎを得る。

小唄も金沢の田村みち師匠に毎月指導を受けて10年。テニスは屋島テニスクラブで40年以上続いているが、これも健康の源として生涯現役を続けたい。

バイクは高校以来離れていた37歳の時、バイク店で見たホンダCB750Fボルドールを衝動買い。大型バイク初乗りの緊張感いっぱいで家にたどり着いた。それからはツーリングクラブにも所属、鈴鹿のライディング教室(1泊2日)にも参加した。レーシングサーキット走行、スラロームやトライアル、時速100キロからの全制動(急ブレーキ)など役立つ訓練だった。若い頃、仲間と各地を巡ったバイクツーリングも、また再開したい。

■ 映画は生涯の仕事に大きく影響を与えてくれている。出合いは幼稚園の時。同級生と彼女の親が経営する映画館の映写室から、毎日洋画を見ていた。まるでニューシネマパラダイスの世界。小中高校に入っても毎週映画を見続け、現在に至る。総合芸術の映画は私にとって大切な師匠だ。他にもスキューバダイビング、近頃は男の料理にもはまっている。

仕事以外の活動がさまざまな経歴の人たちとの出会いの場、親交を深めるきっかけになり、人生の潤滑油となっている。写真家は感性が問われる仕事。来年は6回目の年男、感動の心を持ち続け、一生勉強、生涯現役でありたい。
(福家スタジオ社長)

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